浜松市で注文住宅を手がける入政(いりまさ)建築さん。昭和元年創業の四代続く老舗の工務店で、注文住宅をはじめ、リフォームや店舗設計など、住まいに関わるさまざまな事業を手がけられています。
無垢材を活かした天然素材を得意とされ、「自然と共生する豊かな暮らし」をコンセプトに、心地よい住まいづくりを実践されています。
WEB発信はしてるけど、思うような集客が得られないという悩み
そんな入政建築さんから、ブランディングについてのご相談をうけたのが2018年の秋頃。ブランディングに取り組む上で、ネット上での情報発信がうまくいっていなかったため、WEBでの情報発信を重点的に強化することを目指しました。
「想い」をコンセプトに掲げた、オリジナルブランドの誕生
ブランド戦略会議を進めていくうちに課題として浮き彫りになったのが、工務店と一般の方の接点が少ないということでした。まずは気軽に工務店のことを知ってもらい、その接点をいかに増やすかを考えました。
そんな中で誕生したのがオリジナルブランドの「aisu」。
「素を愛する」をコンセプトとして提案し、木の風合いを生かした家具を制作することで、一般の方に家具から知ってもらう入口を作りました。ブランドの代表的なアイテムとしてスツールを全面に打ち出しました。
aisuの家具は、職人が一つ一つていねいに作り上げ、どんな空間にも馴染むシンプルで使い勝手がよく、見た目だけでなく、長く使っていただけるよう、強度にもこだわっています。
家具から手に取ってもらうことで、入政建築さんを多くの方に知ってもらうきっかけをつくりました。さらにaisuの家具のラインナップを増やす一方で、aisuのオリジナルコーヒーを作ってイベントで売るなど、ライフスタイルブランドとして認知されるようになりました。
ファンを生み出すブランドづくり
家具づくりからスタートしたaisuは次の展開として「aisuの家」を企画。長期優良住宅、耐震等級3、びおソーラーなど、家としての機能は最低限に備え、自然素材を用いた健康的で、長持ちする内装にこだわる規格住宅です。
こうした地道なブランディングの積み重ねにより、浜松エリアでの認知度が格段に向上し、入政建築さんの想いに共感して、ご依頼いただける機会が増えました。
WEBと紙媒体をかけ合わせたブランディング
WEBとの連動で紙媒体のリニューアルを着手。ホームページをリニューアルするとともに、会社案内のパンフレットもデザインしました。
全68ページにもなる会社案内パンフレットには、入政建築さんの住宅への想いやこだわりをはじめ、提案される「暮らし方」や施工事例についても掲載しています。WEBだけでは伝えられない紙の質感や、世界観をじっくりと検討できる仕様になっています。
「らしさ」と「共感」を発信するSNS活用
InstagramやYouTubeといったSNSが全世界で流行するのに伴い、入政建築さんでもSNSの情報発信に力を入れていくように促しました。
Instagramでは、施工のひとコマや事例をはじめ、入政建築さんらしさがにじみ出るようなフィード構成を構築していきました。
YouTubeでは、入政建築さんに興味を持ってくれた方が、さらに深掘りして情報を得られるように構成しています。企画、構成、撮影、編集を当社におまかせいただくことで、動画のクオリティを保ち、第三者が見たときに伝わりやすい内容に毎回なっています。
2023年に代替わりして社長に就任した恵一さんをはじめ、チャレンジ精神あふれるスタッフの方々の挑戦はまだまだ続きます。