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まるたま茶屋

創業100年以上、浜松市でお茶づくりを手掛けている、まるたま製茶さん。まるたま製茶さんは、お茶の栽培·製造·販売を行う前は、製粉·製麺業を営んでいました。自然の恵みをそのままに、環境に負担をかけないお茶づくりをし、自園自製のお茶と豊かな時間をお届けし、人と環境にやさしいお茶づくりをしています。

いい空間ができたけれど、集客につながらない悩み

まるたま製茶さんは、古い小屋をリノベーションしてワークショップを開催するなど、家族経営で様々なアイデアを出し合ってきました。しかし、リノベをしていい空間ができたものの、その古い小屋の空間を生かして、売り上げや集客が伸びず、正解がわからないまま模索中の日々が続いていました。

その状況を改善するために、ブランディングの専門家に相談しようと、当社に強い思いで相談に来られました。

プチワークショップを柱にしたブランディング

当社でブランディングを引き受け、まず始めたことは、体験小屋を「まるたま茶屋」という呼び名に変えて、プチワークショップを常時開催することでした。

ワークショップをイベントとして考えるのではなく、誰もが気軽に参加できるようにワンコインで通年開催できるように設定しました。

プチワークショップでは、まるたま茶屋さんのお茶を使った、ティー作り、デザート作り、お煎茶体験などを行うことにしました。

情報発信の強化として、インスタグラムの投稿内容や写真、ハッシュタグなどを見直すと、フォロワー数が相談当時は400人程度だったのが、2000人以上に増え、フォロワーが増えるにつれて体験小屋を訪れるお客さんが日に日に増えていきました。

お茶の楽しみを広げる場所を作りたい

ワークショップが軌道に乗ると次に計画したのは、もう一つの小屋のリノベーション。2023年4月にカフェ兼直売所としてオープンし、こちらの建物を「まるたま茶屋」として、以前に体験を始めた小屋を「はなれ」と呼び名を変更しました。

まるたま茶屋は、製麺所時代の小屋をリノベーションして完成しました。

コンセプトや企画、メニューをはじめ、まるたま茶屋の総合的なディレクションを行いました。リノベーションの建築に関しては、当社のクライアントの入政建築さんの協力のもと、人が集まりたくなるような、すてきな空間になりました。

ショップカードは、お茶屋ということが一目でわかるようにロゴを大胆にあしらったデザインに。お客様が持ち帰ることを想定したパンフレットには、まるたま製茶の説明や豊富なメニューの写真サイズを統一しながらすっきりとしたレイアウトしています。

ポテトチップスのパッケージのリデザインでは、安心安全、自然由来ポテトチップスを表現するために落ち着いた色味をシンプルに配色し、デザインに落とし込みました。

大河ドラマ「どうする家康」

大河ドラマ「どうする家康」に、ちなんだ商品。パッケージに使用している徳川家の家紋は松本潤さんのイメージカラーになっていて、上品で女性がお土産として手に取りたくなるデザインに仕上げました。

お茶の楽しみ方を広げる場所に

まるたま茶屋のみなさんは、安心して飲めるお茶づくりをモットーに、その先にあるお茶の楽しみ方までトータルでお茶の魅力を伝えることに力を注いでいます。

これからも静岡茶の魅力を伝えるお店として、挑戦は続きます。

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