88餃子

「保険」と「餃子」。一見すると関係のない事業に思いますが、その2つを両立させたのが保険代理店「フォースワンAG」さん。

フォースワンAG代表の澤木さんが「このまちに必要な存在」という視点で、今自分たちがやるべき事業として選んだのが浜松餃子のプロデュース。たしかに浜松は「餃子のまち」。餃子の購入額ランキングでは、毎年首位争いを繰り広げています。餃子は「浜松の文化」ということで、浜松ならではの食文化を通じて、お客さまに笑顔を増やしていきたいと考えていました。

今回のように別ジャンルの新規事業を立ち上げる際に必要になってくるネーミングやロゴマーク、ホームページ、SNSなどのブランディングについて、当社におまかせできないか打診があったのが2019年ごろでした。

ブランディングを大切にした新規事業の立ち上げ

代表の澤木さんから当社にお問い合わせがあった時点で、すでに餃子のサンプルを100種類以上作って味についてはほぼ完成しておりました。そんな究極の餃子を浜松市東区上西町の「餃子の大将」さんと協働して作るというお話を、初めてのお打ち合わせの時にうかがいました。

澤木さんの「想い」や餃子の「こだわり」についてヒアリングをして、今回の新ブランドの立ち上げに伴い、ネーミングやロゴマークの他にも、撮影、ホームページ、パンフレット、看板、展示装飾まで、デザインに関わることはすべてお任せいただくことになりました。

おいしさに遊び心や、楽しさもプラス

新ブランドの餃子の名前は当社が提案した「88餃子(ぱちぱちぎょうざ)」に決定しました。何度も試作を重ね、いくつでも食べたくなる味を目指して誕生した「88餃子」は、そのおいしさに子供から大人まで思わず拍手(ぱちぱち)してしまう、そんな餃子です。

また「拍手するほどウマい!!」をキャッチコピーにしたロゴマークには、拍手を送っている雰囲気を、わかりやすいシルエットで表現しています。

食に関するブランディングは、ユニークさや、直感的に伝わるわかりやすさなど、インパクトも必要だと考えています。遊び心や、楽しさも伝わるネーミングとロゴマークになりました。

販路開拓が大きな転機に

さらに、パンフレットや巻紙など、細かなデザインも、澤木さんのスピード感のある決断力で次々と決まっていきました。

「88(ぱちぱち)餃子」がデビューしたのは4ヶ月後の2019年8月。販路を模索していた際に、当社代表の外山から、遠鉄百貨店のバイヤー中村さんを紹介し、遠鉄百貨店で10月から約3ヶ月餃子を販売することに。多くのお客さまが足を止め試食をすると「おいしい!」と購入にいたり、大盛況に終わりました。

自社ブランドとして88餃子の旗艦店をオープン

そしてその余韻が冷めやらぬまま、同年12月に浜松市中区佐藤町にフラッグシップ店のオープンにこぎ着けました。

店舗オープンに伴い、店舗のれんや看板を制作。店舗のれんは、ブランドカラーであるオレンジを基調に、餃子専門店であることを直感的に感じられるデザインに。木枠の扉に馴染みつつも、大きな道路沿いにある店舗なので、ぱっと目を引くのれんになっています。看板もシンプルなデザインですが、遠くから見てもインパクトがあり、お店の存在を認識してもらうのに効果的です。

浜松の名物を日本全国へ

さらにホームページやオンラインショップのWEB制作も並行して行いました。地元の方々にも少しずつ88餃子が浸透し、ネットショップによって、浜松餃子を知っている方から、次々とリピーターが増えていきました。2023年5月時点で、350万個販売されています。

現在はドライカレーやシーサー味、おやつまみ「チャオズ」など、新商品も展開し、浜松餃子の進化を見せてくれています。これからも浜松餃子ファンを魅了していくでしょう。今後のご活躍も楽しみにしています。

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